胆石は胆石でも今日は牛の胆石のお話。
時を遡ること2000年。中国の最も古い薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)に
「不老長寿の薬」として記されているのが牛の胆嚢や胆管にできた結石、すなわち
『牛黄』(ごおう)です。日本では飛鳥時代から高貴薬として、牛が死んだ時もし牛黄が
見つかれば中央政権に献上せよとされていました。
ただ、胆石のある牛は非常にまれで、1000頭に1頭ほどしか見つからないそうです。
しかもその大きさは小さい石ころ程です。まさに「金」並みか、それ以上の価値かもしれません。
牛黄の主成分はビリルビン。ほかにアミノ酸や胆汁酸です。
苦い苦い味は容易に想像できますよね。
さて、この牛黄、何に効くかと言いますと実に多くの症状を緩和してくれるのです。
代表的なのは、強心作用です。動悸、息切れ、むくみ、めまいを軽減します。
有名な「求心」という市販薬にも入っていますが、3粒にわずか4mgの配合です。
次に肝臓保護作用。胆汁分泌を促し、疲労倦怠感を緩和します。
他、解熱作用、抗炎症作用、鎮静、鎮痛作用、降圧作用。
こんなにいろんな症状に効くとは、まさに不老長寿の薬と言われた所以ですね。
実は私も今まで何度かこの薬に助けられてきましたし、お守りのようにいつもバッグに入っています。
めまい、頭痛、風邪の時の高熱、疲労、軽いパニック障害、夏バテの時に(なんて虚弱だったの)服用していました。
『長城清心丸』という直径1.5㎝程の大きい丸薬をゆっくり舐めているとスーッとらくになるのです。ちなみに1丸に牛黄300mg!。不思議なのは、元気な時は苦いし不味いしとても飲めないのですが、具合が悪いときには実に甘く感じるのです。
私の従妹は出産の時に舐めたそうです。なんと開竅作用もあるのだとか・・・
ところで、この牛黄、この数年バックの中で本当にお守りになってて、服用していないことに気が付きました。
分子栄養学に出会って、食事や生活習慣を改善していたら出番がなくなっていたのです。
「不老長寿」もしかしたら分子栄養学も極めたら夢ではないのかな・・・(笑)
虚弱な私がここまで元気になれたのは、いい漢方薬と分子栄養学に出会えたからです。
あれ、話が変なとこに落ち着いてしまいました。
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